30代後半の私も、昔から大の犬好きです。愛犬との時間は何よりの癒やし。でも、最近気づいてしまったんです。どうやら私、付き合う相手も「犬っぽい顔」の人を選びがちだってことに。タレ目で人懐っこい笑顔、どこか甘えん坊な雰囲気…。
「まさか私だけじゃないよね?この『犬顔好き』って、一体何なんだろう…」
そんな心の声が、ずっと私の中にくすぶっていました。
なぜ惹かれる?無意識に求める「犬顔」の正体
「優しい人が好き」「笑顔が素敵」と漠然と考えていた私。しかし、いざ惹かれるのはいつも、どこか犬を彷彿とさせる人ばかりでした。友人に相談しても「タイプだね」と軽く流され、この不思議な引力の正体は掴めないまま。自分の中の「犬好き」が、無意識にパートナー選びに影響を与えているような不安さえ感じていました。
「またこのタイプ…」私の恋愛パターンを変えた親友の一言
数年前、「犬顔」の彼と付き合っていた時のことです。彼はとても優しく、私にいつも寄り添ってくれました。しかし、なぜか心が満たされない。「この居心地の良さは、彼への愛情?それとも、私が理想の犬像を彼に重ねているだけ?」自問自答する日々。ある日、心理学に詳しい親友のミカと話していると、彼女が私の犬と彼の話をする時の表情の違いに気づいたんです。
「ねえ、もしかして、あなたの『好き』って、ちょっと特殊なフィルターがかかってるんじゃない?」
ミカの言葉に、私はハッとしました。「まただ…どうしていつも、こんなタイプに惹かれるんだろう。ただの偶然?それとも私の深層心理に何かあるの?」この疑問が、私の心の奥底で渦巻いていました。
心理学が解き明かす「犬顔好き」の深層
私の問いかけに、ミカはにこやかに言いました。「それはね、すごく自然なことなんだよ。『アタッチメント理論』や『単純接触効果』が関係しているかもしれないね。」
「アタッチメント?」私は身を乗り出しました。
「うん。私たちは幼い頃から、安心感を与えてくれる存在に愛着を抱くでしょ?犬がくれる無条件の愛や安心感は、あなたの心の奥底に強く刻まれているんだと思う。」
ミカは続けます。「『犬顔』と言われる人たちが持つ特徴、例えばタレ目や優しい笑顔、人懐っこい雰囲気って、一般的に『親しみやすさ』や『信頼感』を抱かせるものが多いよね。これって、犬が私たちに与えてくれる感情と重なる部分が大きいんじゃないかな?」
彼女は「あなたにとって、犬は最高の癒やしであり、安心できる存在。だから、無意識のうちにその安心感を人間関係にも求め、その象徴として『犬顔』に惹かれるのは、ごく自然な心の動きなんだよ」と教えてくれました。
「そうか…私だけが変なわけじゃなかったんだ…」心の重荷がすっと軽くなるのを感じました。
「犬顔」のその先へ:真のパートナーシップを見つける3つのステップ
ミカとの話で、私は自分の「犬顔好き」が、単なる外見へのこだわりではなく、もっと深い心の繋がりを求めている証拠だと理解できました。大切なのは、その「犬顔」の奥にある本質を見極めること。私が実践し、効果を感じた3つのステップをご紹介します。
1. 「犬顔」の先の「本質」を見つめる
外見だけでなく、その人が持つ優しさ、誠実さ、人懐っこさといった内面の魅力に目を向けるようにしました。本当に自分が求めている特性を深く考えることで、表面的な魅力に惑わされなくなりました。
2. 安心感の源を多角的に探る
パートナーだけでなく、友人関係や趣味など、多様な形で安心感や喜びを得るように心がけました。特定の外見への固執から解放され、広い視野で人間関係を築けるようになりました。
3. コミュニケーションを深める
第一印象だけでなく、じっくりと会話を重ね、相手の価値観や考え方を理解する努力をしました。相手の内面を知ることで、真の共感や信頼が生まれることを実感しました。ミカも「会話は関係性の深堀りに不可欠だよ」とアドバイスをくれました。
この3つのステップを意識するようになってから、私のパートナー選びの視点は大きく変わりました。
あなたの疑問を解消!「犬顔好き」に関するFAQ
Q: 「犬顔好き」って、やっぱり変な趣味ですか?
A: いいえ、決して変ではありません。心理学的には、安心感や信頼感を求める自然な心の動きとされています。親友のミカによると、私たちが愛着を感じる対象から得られるポジティブな感情を、無意識のうちに人間関係にも求めている証拠だそうです。
Q: パートナーが「犬顔」じゃなくても、犬好き同士ならうまくいきますか?
A: はい、もちろんうまくいきます。重要なのは、外見よりも共有できる価値観や内面の繋がりです。犬好きという共通の趣味は、深い絆を築くための素晴らしい土台になります。ミカも「共通の趣味は最高の接着剤になるよ」と話していました。
Q: 自分の「犬顔好き」をどう活かせばいいですか?
A: 「犬顔」に惹かれる理由が、相手の持つ優しさや誠実さ、人懐っこさといった内面の魅力にあると理解し、その本質を大切にしてください。外見だけでなく、相手の性格や行動全体を見ることで、より豊かな人間関係を築けるでしょう。
「安心」という名の羅針盤:あなただけのパートナーを見つける旅
私が愛犬と出会ってから、私の人生はたくさんの喜びと安心感で満たされました。その温かい感情が、いつしかパートナー選びにも影響を与えていたんですね。大切なのは、「犬顔」というフィルターを通して見えていた、相手の本質的な優しさや誠実さ、そして何よりも私に与えてくれる「安心感」だったと、今ならはっきりとわかります。
この気づきは、私にとって、真に自分らしく、心から満たされるパートナーシップを築くための大きな一歩となりました。もしあなたが同じような「犬顔好き」の悩みを抱えているなら、それは決して特別なことではありません。あなたの心が求めている「安心」の形を探る、素晴らしい機会になるはずです。自分自身の心の声に耳を傾け、本当の「好き」を見つけてください。
この記事を書いた人
山田 恵子 | 30代後半 | ペットと人の絆をテーマに執筆するWebライター
